【2025の人気アイテム】 1/24 ザウバー・メルセデス Ｃ９ タミヤ＆ハセガワ 二台セット

今回の出品は、1/24 ザウバー・メルセデス Ｃ９の二台セットです。タミヤの1989年ル・マン出場車をモデル化したフルディスプレイ仕様と、ハセガワの前年1988年を戦ったプロポーション仕様です。ザウバー・C9は1987年、スイスのペーター・ザウバー率いるザウバーチームにより、WSPCへの参戦を目的にグループC規定で製作されたレーシングマシン。前年型のC8の発展型です。メルセデス製SOHC4,973ccV型8気筒 ツインターボM117HLを1988年まで搭載し、1989年からはヘッドをアルミニウム化したDOHCエンジンM119HLを搭載。エレクトリック・コントロール・ユニット(ECU)はM117HL時代は、ボッシュ製MP1.7、M119HLではMP2.7を使用しました。エアロダイナミクスの面では顕著な対策が施され、1989年のル・マン24時間レースでは決勝レース中に最高速度400km/hを記録しました。シャシはレオ・レス設計のアルミニウム製モノコック。短期間に開発でき、堅牢で耐久性に富んでおり、メルセデス・ベンツ製V型8気筒4,973ccターボエンジンの大出力を生かせましたが、WSPCではカーボン製モノコックを持つTWRジャガーのマシンが活躍しており、デビュー当時すでに少し古臭いマシンとなっていました。ダブルタイトルを獲得した1989年にはジャガーの他に日産、トヨタ、アストンマーティンがカーボンモノコックのマシンを登場させており、アルミニウム製モノコックのマシンは他にポルシェとマツダだけでした。1989年のル・マン24時間レースの優勝クルーであるスタンレー・ディケンズはC9について、エンジンは強力、ハンドリングは高速コーナーでは良いが低速コーナーで神経質。乗り心地は振動が多く、チームはマッサージ師を用意しマシンを降りるたびにマッサージを受けていたと語っていたそうです。タミヤのキットは初期ロットのものですが、経年で傷んだデカールとエッチングパーツは再販の際に入手しています。ハセガワのキットは濃紺のボデイに白の幾何学模様が入ったエキセントリックなマーキングを大判のデカールで見事に再現しています。デカールはフィルム密封保管で良好なコンデイションです。二台完成させて並べてみると、基本的には同一車種をモデル化していながら、両社の開発思想の違い等読み取れて興味深いですよ。

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